作:バジリスクの目
学校も終わり下校中のさくらと知世
さくら:「今日も学校楽しかったね」
知世:「そうですわね」
ここのところクロウカードも現れなくて平穏な日々が続いていた
さくら:「そういえば、最近クロウカード見かけないね」
知世がほほに手を当てて残念そうなかをおして
知世:「さくらちゃんのかわいい格好が見られなくて残念ですわ。せっかくあたらしい衣装もつくってあるのに」
知世がそういうとさくらが困った顔をして「…ほぇ」ともらした。
そう、知世の作る衣装はかわいいにはかわいいのだがいざ着るとなると恥ずかしくてさくらはいつもそのことでちょっと困っていた。
そうしたおしゃべりをしているうちに知世とも分かれさくらが家に向かっている途中、人形屋さんの前を通ったときさくらは何かの気配に気づいた。
さくら:「…!?(この感じ…クロウカード!?)」
クロウカードの気配は感じるが場所まではわからない。たとえ、見つけられても人前では封印することは出来ない。
仕方なくさくらは家にかえるとにした。
家に帰るとケロちゃんが居間でクッキーを食べていた。
さくら:「ああ〜!!それ雪兎さんからもらった私のクッキー!!」
ケロちゃん:「わゎ、ばぐらぼがえり(ああ、さくらおかえり)」
さくら:「あ〜ぁ、せっかくとっておいたのに…(泣」
ケロちゃん:「そうして、とぅて(とって)おいたらだめにしてまう」
さくら:「…ぐすん」
さくら:「ところでケロちゃん、家に帰ってくる途中でクロウカードの気配を感じたんだけど」
ケロちゃん:「ほんまか!それでどこでや?」
さくら:「人形屋さん」
ケロちゃん:「ほうか、ほな今夜カードキャプター出動やな」
さくら:「うん!」
ケロちゃん:「さくらこんな話しっとるか?」
さくら:「ん?」
ケロちゃんが妙に真剣な顔をして
ケロちゃん:「古い人形にはよぅ『ゆうれい』が乗り移るらしいで」
さくら:「っほぇ!?」
ケロちゃん:「ほでな、髪が伸びたり、『こっちおいで一緒に遊ぼうや』なんてしゃべりだすとかもしかすると今日会えるかもな…」
さくらが耳を塞ぎ
さくら:「やめて〜!ケロちゃんの意地悪ぅ〜(泣」
ケロちゃん「わはは、冗談やて」
(ガチャン)
桃矢:「…ただいま」
桃矢はバイトがきつかったせいかかなり疲れている様子である。
さくら:「あ、お兄ちゃんが帰ってきた。ケロちゃん人形のふりしててね」
ケロちゃん:「お、おう(くぅ〜まだ、半分しか食べてへんのにつらいなぁ〜)」
さくら:「お兄ちゃん、おかえりなさい」
桃矢:「…なんか、さっき喋り声が聞こえたんだけど」
さくら:「き、気のせいだよ。ところでお父さんまだ帰ってきてないんだけど」
桃矢:「出張だってさ」
桃矢がさくらのクッキーのある入れ物を持ち上げた
桃矢:「お、おいしそうなもんがあるじゃん」
さくら:「あぁ!!それわたしの!!かえして〜」
桃矢:「……」
さくらは桃矢のおなかの辺をぽかぽか叩くが桃矢はさくらのクッキーを口にくわえながら知らん振りしてそっぽを向いている。
ケロちゃん:「(わぁ〜!!!ワイのクッキー)」
桃矢:「…ぅん?!」
ケロちゃんがぴくっと動いたことに桃矢は気づいた。
桃矢:「なんか今、人形が動かなかったか?」
さくら「!!?。…気のせいだよ。お兄ちゃん疲れてるから。それよりクッキー返してよ!!」
桃矢:「ぴーぴー騒ぐな、怪獣〜」
さくら:「ぐぅ〜(怒」
桃矢はそういうとさくらのクッキーを持ったまま自分の部屋に行ってしまった。
さくら:「はぁ〜あ、一口も食べらなかった。雪兎さんにもらったクッキー…(グスン」
ケロちゃん:「はぁ、まだ半分しかくうてへんのに…」
さくら:「むぅ!!(怒」
さくらがケロちゃんをにらみつけてる。
ケロちゃん:「すまん…」
さくら:「はぁ〜あ(泣」
そんなこんなで真夜中になった。桃矢はバイトの疲れでぐっすり寝ている。
ケロちゃん:「さくら、そろそろいくで!」
さくら:「うん!」
さっそく、クロウカードの気配のあった人形屋さんに向かった。
さくら:「静かだね」
ケロちゃん:「おう」
中に入っても静かなままであった
さくら:「どこに居るんだろう…クロウカード」
そのとき突然お店にある人形ががたがたと揺れだした
さくら:「ほぇ!!」
さくらは後ずさりする。
ケロちゃん:「なんや!」
その瞬間、人形たちがさくらたちめがけて襲ってきた!!
さくら:「ほぇ〜〜〜〜〜?!!」
ケロちゃん:「うわ〜〜〜?!」
二人は店を飛び出し近くの公園に逃げ込んだ
さくら&ケロちゃん:「はぁはぁ」
さくら:「なんなのいったい!?」
さくらは涙ぐみながらそう言った。
ケロちゃん:「あれは…」
そういいかけた瞬間、二人の目の前に巨大な塊が大きく膨れ上がった。それは、よく見ると人形の集まったもののようだ。町じゅうの人形が集まってくるらしく見る見る大きくなる。ある程度おおきくなった瞬間、さくらめがけて襲い掛かってきた。
さくらはその大きさに恐怖で足がすくんでしまっていた。
さくら:「!?ほぇ……!!」
一瞬にしてさくらはその塊に飲み込まれてしまった。
ケロちゃん:「さくら〜〜!!」
さくらを飲み込んですこりたってから、その人形の塊は散り散りに散り始めた。
ケロちゃん:「さくら!どこや!!」
塊が小さくなってなくなってもさくらは……いなかった。
ケロちゃん:「さくら〜〜〜!!!」
さくら:「(…ぅう〜ん…)」
さくらは気を取り戻したがいまいち状況が良くわからない。
さくら:「(私…、人形の塊に飲み込まれて…気を失って…)」
さくら:「(…!?)」
さくらは体を起こそうとするのだがまったく動かない。
さくら:「(ど、どうなってるの?!動けない!?)」
そのとき、ショーウィンドウのガラスに映った自分の姿を見た。
さくら:「(!?、ぬいぐるみ?!わ、わ、私もしかして…)」
さくら:「(人形になっちゃったの!??)」
さくらはかなり焦り始めたが体(ぬいぐるみ)はぴくりとも動かない。
さくら:「(どうしよう!どうしよう!うーん!!)」
体に力を入れようとしてみるがやはり動かない。
さくら:「(わぁ〜ん、ケロちゃ〜ん!!たすけにきて〜(泣)」
夜が明けてしまい、もう今は昼間の10時くらい。
ケロちゃん:「どこいったんや〜!さくら〜!」
まだ、ケロちゃんはさくらを見つけられていなかった。
そのとき、知世があの人形屋さんの前を通りかかった。
知世:「さくらちゃんと遊ぼうと思ってさくらちゃんの家に行ったのに誰もいらっしゃらないようでしたはどこかにお出かけになったのでしょうか」
桃矢:「はぁ〜あ。ねむて〜」
桃矢は朝はやくから、バイトに出かけていた。
桃矢:「さくらのやついいかげん起きたかなぁ」
さくら:「(ケロちゃ〜ん!)」
さくらはまだ声にならない助けを呼んでいた。
さくら:「(だ、駄目だ。ぐすん(涙))」
さくら:「(!!)」
さくらは知世がショーウィンドウの前を横切るのを目にした。
さくら:「(と、知世ちゃん!!)」
知世:「ハッ!」
知世はさくらにいづいたのであろうか。知世はショーウィンドウの前に戻ってきた
さくら:「(知世ちゃんが気づいてくれた。知世ちゃん!!たすけて!!)」
知世:「まあ、さくらちゃんそっくりなぬいぐるみですこと。欲しいですわぁ」
さくら:「(ほえ?!)」
知世:「お小遣いもあることですし、買っちゃいましょう」
さくら:「(私だよ!知世ちゃん!)」
さくらは知世に人形が自分であることがわかってないことに気づいた
知世がお店の店員に話し掛ける。
知世:「あのう、ショーウィンドウにある女の子のぬいぐるみのお人形が欲しいのですけど」
店員:「あ、はいはい」
店員がショーウィンドウを開け、さくらの人形を持ち上げる。
さくら:「(わっ!!)」
そのとき、鍵がぽろっと落ちたが店員は気づかなかった。
店員:「これですね。(こんな人形なんてあったかな?)」
知世:「はい!」
さくら:「(………)」
さくらは自分が売買されていることにちょっと戸惑っていた。
店員:「ありがとうございました!」
知世が店を出て行く。
知世:「かわいいお人形さんですこと」
さくら:「(知世ちゃん!わたしだよ!私!)」
やはり、知世にはその声は届かない。
そうしているうちに知世は自分の家に帰ってきて自分の部屋に入った。
そして、さくらの人形を自分の机においた。
さくら:「(知世ちゃん!)」
知世:「さ、このお人形さんにかわいい服を着せてあげましょう!」
さくら:「(ほ、ほぇ!?)」
そのころ、小狼はクロウカードを見つけるために街の中を歩いていた。
小狼:「うん?!」
小狼はやはりあの人形屋さんでクロウカードの気配に気づいた。
小狼は店の中に入った。
店員:「いらっしゃいまっせ」
店員はちょっと戸惑ってしまった。何せこんな女の子向けの人形しか置いてない店に男の子が入ってきたからだ。
店員:「あの、妹さんのプレゼ…」
小狼:「………」
店員が話し掛けても小狼はそれを無視してクロウカードをさがしていた。
小狼:「う〜ん……ん!?」
小狼はちいさな鍵を見つけた。
小狼:「(これは木之本の…。何でこんなところに!)」
店員:「あ、それもしかしたらさっきの人形についてたのかも」
小狼:「何!?」
小狼はさっと振り返り
小狼:「その人形をかったやつはどんなやつだった!」
店員:「え、え〜と君と同じぐらいの年で長い黒髪をしてて色白の子だったよ」
小狼:「(大道寺だ…)」
小狼はそう思った。その瞬間自分が人形店の中にいることに気づいた。
小狼:「!!?」
小狼の顔は赤くなり、きょろきょろまわりを見渡して、
小狼:「こ、これを…」
店員:「これをほしいんだね」
小狼がとったのはかなり女の子向けの人形だったが、店員は小狼が妹のプレゼントを買いに来て気恥ずかしくなっているのだと思ったらしい。
小狼:「……」
店員:「ありがとうございました」
小狼はその人形を買うと逃げるように人形屋を後にした。
もう、日が沈もうとしている。
ケロちゃん:「さくら…。どこや…」
いろいろ飛び回ったが未だにさくらを見つけられなくて落ち込んでいるケロちゃん。
…「(ほぇ…)」
ケロちゃん:「こ、この声は!!」
ケロちゃんがいたところは知世の家の近くであった。
知世:「さあ、完成ですわ♪」
さくらは花柄ひらひらレースがついたいかにもお人形らしい服に着せ替えられていた。
さくら:「(はぅ〜……は、はずかしいよ〜)」
さくらは恥ずかしさでたまらなくて心の中では赤面ものだったが体が動けないのでどうしようもなかった。
さくら:「(うぅ〜………)」
知世:「さ、もう一着着せ替えましょうかしら?」
さくら:「(えぇ!!)」
そのとき、知世の部屋の窓から飛び込んできたぬいぐるみが。いや、ケロちゃんが。
ケロちゃん:「さくら!やっと見つけだで!!」
さくらはケロちゃんが来てくれたことに気づいた。
さくら:「(ケ、ケロちゃん!!)」
さくらは嬉しさでいっぱいで心の中で涙ぐんでいた。
知世:「!?どういうことですの?さくらって!?」
ケロちゃんは知世にいきさつを説明した。
知世:「そうでしたの。大変でしたわね」
ケロちゃん:「ほんま疲れたわ」
さくら「(私も動けなくって大変だったよ〜)」
知世:「でも、ぬいぐるみになったさくらちゃんもかわいいですわ」
そういうと、さくらの人形をキュッと抱きしめる知世。
さくら:「(キャッ!や、やめて知世ちゃん!ね!キャッ!やめて〜!!)」
知世:「このやわらかさ溜まりませんわ♪」
ケロちゃん:「(さくら、ほんまもんの知世の『おもちゃ』にされとるなぁ)」
さくら:「(うぅ…シクシク(泣。ところでケロちゃん、私ってどうしたら元に戻れるの?)」
心配そうにケロちゃんに聞いてきた。
ケロちゃん:「う〜ん…」
さくら:「(どうしたの?も、もしかして戻す方法がないの!?そうしたら私、ずっとこのまま?!)」
さくらは戻れないと思い込み泣き始めてしまった。
さくら:「(わゎ〜〜ん!ずっとこのままなんていやだよ〜!!ケロちゃ〜ん!!)」
ケロちゃん:「泣くなさくら。クロウカードを封印すれば、元にもどる。けどな…」
さくら:「(ほぇ?)」
けろちゃん:「しゃーないか。状況が状況さかい。あそこにおる小僧に頼むか」
ケロちゃんが窓の外をみる。それにつれて知世がさくらの人形を抱えつつ窓の外をみて見ると家の玄関付近に小狼がむすっと立っているいることに気づいた。
知世:「あ、李さん」
さくら:「(李くん…)」
三人は小狼のいるところへ出て行った。
ケロちゃん:「…というわけなんや。小僧、どうかさくらを助けてやってぇな」
小狼:「小僧って呼ぶな!別に俺は人助けをするつもりはない」
さくら:「(えぇ!!)」
またまた、涙ぐむさくら。
ケロちゃん:「そんなこといわんと。なあたすけてくれ。このとおりや」
小狼:「俺はただ…クロウカードを封印するだけだ」
ちょっとふてくされながら小狼がいった。
ケロちゃん:「ほんまか!!」
さくら:「(李くん…)」
小狼:「式服に着替えてくる」
知世:「ところで、何でお人形をお持ちなのです?」
小狼:「……」
知世の質問を無視してというか、答えられなくて逃げるように行ってしまった。
夜、遅くなって町が静かになったころ。
式服に着替えた小狼があの人形屋さんにやってきた。
小狼:「公園のほうで待っててくれ」
知世:「わかりました」
さくら:「(李くん…がんばって)」
そういうと知世は公園の方へ歩いていった。
小狼:「さて」
ケロちゃん:「相手の正体はわかっとるんやろなぁ」
小狼:「『人形』のカードだろ」
ケロちゃん:「ご名答や」
小狼:「ふん、行くぞ」
二人は店の中に入っていった。やはり、入ってすぐは静かであった。
小狼&ケロちゃん「………」
…「ガタガタ」
小狼&ケロちゃん:「!!」
小狼:「広いところへいくぞ」
ケロちゃん:「おう」
二人が店を出て行くとそれを人形たちが追いかけた。
小狼とケロちゃんは公園にきた。
知世:「あ、二人が!!」
さくら:「(李くん!!)」
やはり、人形たちは巨大な塊になり始めた。
ケロちゃん:「クロウカードがどこにおるかわかっとるやろな」
小狼:「まってろ」
ケロちゃん:「まってろっておい!」
小狼:「ふん!!」
そして、いっぱいまで大きくなって小狼に襲い掛かってきた。
小狼はタイミングよくその塊をよける。襲い掛かってきた塊の一部の人形は勢いでバラバラに飛び散った。そしてまた、小狼の前でそびえ立つように大きくなった。
小狼:「ハッ!」
また、襲ってきた塊をよける。それを何回も繰り返した。
小狼:「はぁはぁ」
ケロちゃん:「大丈夫か、小僧」
小狼:「こ、小僧じゃない!はぁはぁ」
小狼の息が上がってきた。しかし、塊の大きさも最初から考えれば、かなりちいさくなった。あたりには飛び散った人形が散乱している。
小狼は法剣を持ち直した。
小狼:「!!」
また、塊が小狼に襲い掛かって来た。
小狼の周りにたくさん人形が落ちてきた。もう、腰まで人形で埋まっていて逃げることは出来ない。
だんだん、人形の中に埋もれていく。その時、小狼は一つの人形がクロウカードの力を発揮しようとしているのを感じた。
小狼:「見つけた!!」
法剣でその人形を突いた。その瞬間、人形は光だしカードへと形を変えた。
小狼はそのカードを発動し、あたりに散らばった人形たちを元の場所へ戻した。
そのカードを小狼は手にもった。周りの人形がぼろっと崩れた。
小狼:「ほっ」
その時、ぽん!という音と共にぬいぐるみだったさくらがもとの姿に戻った。
知世:「キャッ!」
さくら:「わ、私…」
手を開けたり閉じたりしてみる。
さくら:「やった!!動ける!もとにもどれたんだぁ!!」
ケロちゃん:「おお!さくら元に戻ったんか!」
さくら:「うん」
さくらはちょっと嬉しさで涙ぐんでいた。
その時、李くんがさくらの元にやってきた。
さくら:「ありがとう、李くん。李くんのおかげで元に戻れたよ!」
小狼:「……」
小狼はちょっと照れ隠しにそっぽを向いてしまっている。
知世:「お人形のさくらちゃんもかわいかったですけど、やっぱりさくらちゃんは本物が一番ですわ♪」
そういうと知世ちゃんがさくらちゃんに引っ付いてきた。
さくら:「わ!と、ともよちゃん!」
小狼はそこから立ち去ろうとするが、振り返って。
小狼:「おい」
さくら:「??」
小狼は鍵をさくらに渡した。
さくら:「これ、李くんがみつけてくれたの?ありがとう!!」
小狼:「ふん」
そういうと小狼は家に帰ってしまった。
さくら:「はぁ、そういえばずっと動けなかったからおなかすいちゃったよ」
その時、さくらはもっと重要なことに気づいた。
さくら:「こんなに遅くなったんじゃ!お兄ちゃんが心配しちゃう!速く帰らなきゃ!」
知世:「大丈夫ですわ。私がさくらちゃんのお兄様に『今日はうちに泊まっていきます』って伝えてありますから」
さくら:「ほえ」
ケロちゃん:「ほんま、知世は頭がきれるなぁ」
知世:「ふふ♪」
次の日、
さくら:「知世ちゃん、おはよう!」
知世:「おはようございます。昨日は良く寝られました?」
さくら:「うん。いろいろあって疲れてたからぐっすり寝れたよ」
知世:「それは良かったですわ」
そういうと、知世は奥の方からなにやら服を持ってきた。
さくらにはその服に見覚えがあった。そう、昨日人形の時に着せられた衣装そっくりである。さくらはちょっと困りながら
さくら:「知世ちゃん、それって」
知世:「昨日あんなにかわいかったから、本物のさくらちゃんに合うように急いで作りましたの。さ、着てください、さくらちゃん♪」
さくら:「ほぇ」
知世:「さ、着てください♪」
さくら:「わ、私って知世ちゃんの着せ替え人形〜??」
知世:「ふふふ」
このときばかりは知世の笑顔が怖く感じたさくらであった。
終わり