ある花の精霊達の種族がいた。全員が女性で、背中と腰の辺りに蝶のような羽を生やしていた。しかし精霊達は絶滅の危機に立たされていた。一族が魔物により滅ぼされようとしている。滅びを免れるためには誰かが生け贄にならなくてはならない、生け贄として選ばれたのは精霊の若い女性、この世界の中で唯一の絶世の美女である。魔物に自分の体を捧げるために彼女は全裸で生け贄の祭壇に寝そべった。
「最期にお願いがあるの・・・・私を綺麗な花の中で死なせて・・・」
花を愛する彼女の周りに中間達は大量の花を置いてあげた。
「ありがとう・・・・これで・・・これで私は・・・」
やがて魔物が現れた。
「さぁ、私を・・・・・・」
だが魔物は彼女をすぐには殺さなかった。彼女の美しき肉体を目の当たりにした魔物は言った。
「そなたの美しい肉体を血で染めることはできない・・・その代わりにそなたの時をいただく・・・・」
「お願い・・・もう皆を傷つけないで・・・」
「よかろう・・・・お前は今から石になるのだ」
「はい・・・・皆のためなら・・・・」
そして魔物は彼女の全身に細い触手を付けた。
徐々にに彼女の体は石とかしていく。
「・・・っ!!苦しい・・・でも・・私がやらなくちゃ・・うっ!!」
石化の苦しみに耐える彼女だがその顔はだんだんと穏やかになっていた。