父に自分の冷凍保存を依頼された美紀、幼いころから研究にばかり没頭し自分のことさえも見向きもしなかった父の最初で最後の(?)頼みであった。
美紀「お父さんの為なら・・・私・・・・」
その身を父の為に授ける美紀、父に呼ばれ部屋には一つのカプセルが設置されていた。
カプセルの中でヌードで寝そべる美紀、
その目は自分の父を真っ直ぐに見つめている。
そして冷凍冬眠の準備が始まる。
父を見つめながら冬眠の準備を待つ美紀、
その先に父の陰謀があると知らずに・・・
「私が眠る前、お父さんが言っていたわ・・・「お前の美しい体が欲しい・・・・お前の美しい体を永遠にしてやりたい・・・・」と・・・そのとき私は「はい」といえなかった・・・だって私にはこれからの人生がある・・・
やりたいこともたくさんある・・・それに恋だって・・・でもお父さんは私の全て、私が幼い頃から研究ばかりで私のことなんか見向きもしてくれなった・・・でもそのお父さんが私のことを美しいと言ってくれた。嬉しくて・・嬉しくて・・・いままで離れ離れだったお父さんとありのままの姿でいられるなら構わない・・・私はお父さんの実験台になるのが夢だった・・・・それがようやく叶う日が来た・・・・そして今日・・生まれて初めてお父さんに自分の裸を見せた。そのときのお父さんの目が忘れられない・・・・・カプセルの中に寝そべった私にお父さんが私の体に器具を付け始める。器具を通してお父さんの温もりが私の中に入ってきたような気がした。でも・・・もう眠くなってきたわ・・・・お父さんがだんだん消えていく・・・どうせならもっと一緒にいたかった・・・でも寂しくないわ・・・だってお父さんがいつも私を見守ってくれる・・・それだけで私は嬉しい・・・お休み・・・お父さん・・・」
なんの前触れもなく冷凍冬眠は解除された。突然に出来事に戸惑う美紀、しかし・・・・・
冷凍冬眠を続ける美紀だがその最中、父の策略により冷凍冬眠は解除、触手に襲われた後クリスタル、金属、そして鉄へと何度も体の姿を変えられる美紀、父が欲しかったのは美紀の美しい体ではない、自分の実験材料としての美紀が欲しかったのだ、大人の女性として成熟した美紀だが研究員の父は一向に美紀のことを振り向いてくれないのであった。体を鉄に変えられた美紀だがその目には涙が浮かんでいた。美紀は鉄になった今でも父を呼び続ける・・・・